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Drifting Antigone Frontline

trackbackとリファラー

2003/03/14 04:30 JST

 レスとして、つまりまさにこういうときトラックバックが使いたい。

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 使い方として一例はこのリンクとか、あるいは、ぼくのページのトラックバックがゼロになっていないもの、つまり、trackback(1)とかになってるの辿っていただけばわかると思うんですが、さて、では、リファラーによる言及とどう違うのか。

 導入直後のはてなでもいろいろ意見はあったみたいですが、まず、大きいのは、リファラーはノイズが大きい、アンテナや検索エンジンなどからのものもあり、ひどいブラウザなんてそのページにリンクがないこともある。

 また、リファラーはそのページにリンクがある、ということを意味するだけですが、トラックバックは、そのページの著者が、リアルタイムで、意図的、主題的に、このページに返信している、ということを意味します。この違いはかなり大きいです。つまり、だれかがあなたの名前に話のついでに触れたという情報(リファラー)ではなくて、あなたに返事、問いかけをよこしたという情報なわけです。

 と、いうことは別の観点から言えば、リファラーの場合は、リンクしたページの人はこちらがそのことに気が付いた、リアクションする、とは予測、期待していない、わけです。しかし、トラックバックの場合、あいてはこちらに明示的に反応しているわけで、届いたことを知っている。

 そうすると、サイト間で反応しあう、意見交換する、交流する、というインセンティブが高まるのと、自分と同じ興味関心を持つひとを発見するのにたいへん役に立つ。

 サイトを舞台にしてML的なコミュニケーションがおきるわけです。

 ではコメント、突っ込みとどう違うか。コメントはやはり、短いものにならざるを得ない、また読者意識としては、あくまでもこめんとを入れられるサイトの読者を意識した文脈で語らざるを得ない。
 一方で、トラックバックの場合、リアクションは独立した文章で、ある程度長いものです。しかも、突っ込みは特定記事に束縛されてしまいますが(で、さげ進行なのでながれてしまう)、トラックバックの応酬という事態の場合、ながれたりしません。

 最後に第三者としての読者にとっては、サイト間で行われている議論を辿るのに便利です。MTなどの実装の場合、短い要約も表示されるので、なおさら、そういうことはいえます。

 と、こんなところでしょうか。

 で、最後にリファラーのためにリンクを。
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  1. trackback界隈の動き
    はてな、tDiary、MovableTypeを巡るTrackback界隈の動きのクリップ。

    Trackback by @ parallel minds — 2003/03/14 @ 2003/03/14 15:14 JST

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  3. PloneでTrackBack
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