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Drifting Antigone Frontline

スターウォーズ エピソード I を見た

2003/03/14 04:53 JST

 ところでパドメの件はネタばれ禁止なのでしょうか。数秒で気が付いたんですが。最初の三部作を異常なまでに反復していて、わざとじゃねえのかと思ったくらい、対応するシーンがあるのはどういうわけなんだろう。でもパドメはいいですね、凛としている。

 ジャージャーピンクスは、そういうひといるよなあ、という感じ。ある意味この映画はかれに救われているのだろう。というのも、アナキンがじつに魅力のない存在としてえがかれているから。

 うーん、あとナブーは民主主義なんですか王制なんですかすごい気になる。アメリカは善玉の国は民主主義の国でなくてはならないという朱子学的な大義名分への強迫観念があるようにおもった。勧善懲悪主義。市民によるレジスタンスというのにロマンを感じるくせに、それが体制から見れば残虐なテロリズムに反転するということは見えないらしい。なんてことを、いかん、反米主義の不毛を書いたばかりだった。

 ダース・モール、オビワン、クワイ・ガン・ジン関係の話は退屈。対立があって喧嘩しただけで、だからなにという感じがした。せめてもうすこし因縁話なり会話なりがあるべきだった。もちろん、ガンダムみたいに戦いのさなか会話ばかりしてるのもどうかとおもうけど。

 ついでにいえば作者の視点はやっぱりどこかでジャージャーピンクスの種族を蔑視してないか? あそこでアミダラが膝を折るという行為の感動的な意味をもうすこしちゃんとえがいてほしかった。

 ジェダイってなんか喧嘩の強いヒッピーという感じがして、西海岸だよなあとつくづく思うんだけど、ダーマ&グレッグに出てくるような、なにかといえばいいバイブレーションがとかタオがとかって、どうなのよどうなのよ、とつめよりたい気持ちもある。なんか、精神の高貴さって、つたわってこない。