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Drifting Antigone Frontline

フェア・トレード

2003/02/24 21:38 JST

 フェア・トレード。南北問題というのは、基本的には欧米の大資本が、貧困な地域に出かけていってモノカルチャー、つまり国際的分業ということで、特定の、そこでつくるのがいちばんやすくあがって利益になるものだけをつくらせ、そうすると、いってみれば、それしかつくっていないということは、完全にそれが売れるかどうか、そしてその販路をにぎっていて、ときには価格さえ決める独占企業にはなはだしく従属することになるわけで、不公平な労働条件、地元に利益がまったく蓄積されない(これは努力が足りないというのではなくて、単に雇い主が外国資本である以上、利潤は外国、欧米へ行くわけです)、地元の文化的、伝統的、共同体的環境が破壊され、利潤優先の公害、そしてそうした政策を支持する腐敗した政権、という問題を生み出します。(多国籍企業にとっては、政情が安定して、民間の利益よりも開発優先で、できたら腐敗した政権が一番つごうがいい)このへんは日本の開発優先政策がもたらしたゆがみを想起してもいい。一時期、ODAでアフリカや東南アジアが話題になりました。

 で、もちろん、政治的レベルでの大きなうごきも必要なんでしょうが、ひとつの対抗策としてあるのがこのフェア・トレードだということらしいです。いってみれば、ひとつには、モノカルチャーなもの以外も買う、不公平な搾取をしていないところから買う、多国籍資本の無意味な中間を飛ばして、マージンを現地生産者に還元する、といったところでしょうか。http://www.peopletree.co.jp/