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Drifting Antigone Frontline

所有権、遺伝子

2003/02/24 00:00 JST

 「結局は、CIAが悪かった」 20:31

http://www.logico-philosophicus.net/trash/19980123.htm

笑えます。というかこの文章0911以前のものなのだったりするし。

 http://kengo.preston-net.com/archives/000457.shtml 16:10

 たしかに、この戦争のことを「侵攻」とか「武力行使」とか言い換えてるのはメディアでごく普通だ。戦争法規にしばられたくない気持ちでもあるのだろうか。

 http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Afghan/AfghanPrisoners.htm

 実例もあるし。ラムズフェルドというひとは失言に近いことがおおいひとで、どうやら本音であるらしく思われる。

 http://www.geocities.com/ceasefire_anet/news/guardian1220.htm

 きれいな戦争、というのは米兵が死なない戦争である。アメリカは米兵が死なない、ということに異常に注意を払ってきた。それゆえ、ミサイルとか遠隔攻撃に傾斜するのだが、ひとりも殺されずにたくさん殺しました、というのは威張るようなことだろうか。命の価値というのは、明確に違うらしい。

 そして、いつもゆかいなラムズフェルド

 http://www.hyogo-kokyoso.com/infobox/messages/167.shtml

 http://www.peopletree.co.jp/ 15:37

 フェア・トレード。南北問題というのは、基本的には欧米の大資本が、貧困な地域に出かけていってモノカルチャー、つまり国際的分業ということで、特定の、そこでつくるのがいちばんやすくあがって利益になるものだけをつくらせ、そうすると、いってみれば、それしかつくっていないということは、完全にそれが売れるかどうか、そしてその販路をにぎっていて、ときには価格さえ決める独占企業にはなはだしく従属することになるわけで、不公平な労働条件、地元に利益がまったく蓄積されない(これは努力が足りないというのではなくて、単に雇い主が外国資本である以上、利潤は外国、欧米へ行くわけです)、地元の文化的、伝統的、共同体的環境が破壊され、利潤優先の公害、そしてそうした政策を支持する腐敗した政権、という問題を生み出します。(多国籍企業にとっては、政情が安定して、民間の利益よりも開発優先で、できたら腐敗した政権が一番つごうがいい)このへんは日本の開発優先政策がもたらしたゆがみを想起してもいい。一時期、ODAでアフリカや東南アジアが話題になりました。

 で、もちろん、政治的レベルでの大きなうごきも必要なんでしょうが、ひとつの対抗策としてあるのがこのフェア・トレードだということらしいです。いってみれば、ひとつには、モノカルチャーなもの以外も買う、不公平な搾取をしていないところから買う、多国籍資本の無意味な中間を飛ばして、マージンを現地生産者に還元する、といったところでしょうか。

 http://kuin.jp/fur/kan-1.htm 15:37

 ゲノム計画の進展にともなって、アメリカの多くの私企業が、遺伝情報を特許化しました。おもに薬の分野で、たしかにあたらしい品種といったもののビジネスのうえでの有効性は疑えません。ですから、純粋に商行為としてだけしかみなければ、とくに問題があるようには見えないかもしれません。

 しかし、たとえばある例を考えましょう。先住民のあるグループが長年にわたって、ある品種の草を現代医学では不治となっている病にもちいてきていて、それは実際治癒力があったとします。それをある企業が発見し、遺伝子解析し、特許申請します。何が起こるでしょうか。かれら先住民が伝統医学でその植物を使用することは違法行為になります。そのことで、どれだけの文化的な、そして実生活上の破壊が生じるかは、予測不可能です。

 だいたいアメリカは特許が出願主義だというのが大いにだれが見たって問題なのですが。

 同様なことはやはり大規模に、そして死活問題として、農業分野でおきています。ある品種の稲なり、なんなりの主たる生業になっているような植物が遺伝子解析され特許化されてしまったらどうなるでしょうか。

 知的所有権は、このような共同的、伝統的、あるいは社会的所有がのぞましいものに対する配慮を一切欠いていて、非常に多くの問題を引き起こしています。とくに、はたしてそれが発見に類するものか発明に類するものかという区別もあいまいなままに、インフラであるべきものがつぎつぎとそれぞれの企業に分割され、誰の所有でもないものがなくなった世界など、とうてい生存可能とは思えません。

 広範な、あるいは共同体的、社会的影響力と、伝統的な価値をもつものを、とくに遺伝子や基礎的技術インフラについて、それが発明者、あるいははなはだしいときはただのめはしのきく出願者に、個人的欲望に従ってコントロールする権利を与えるなどということがどれほど危険なことか、ということは大いに理解されるべきことだと思います。


Comments(in hatena)

jouno『恥ずかしいミスを。すみません、先出願主義は日本で、アメリカは発明主義でした。調べずに書いてはいけませんね。すいません。』