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Drifting Antigone Frontline

2003/08/07 00:00 JST

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 ASIN:B000066I57 23:55

 イラク戦争の時代に見るとなんかいろいろ考えてしまう出来。まあ、どこかで読んだジェダイはCIAだという説に影響されたせいかもしれないけれど。

 だいたい、この作品ではわかりやすい勧善懲悪が妙な風に破綻している。いってしまえば、立派な人が出てこない。ヨーダはここでは政治的なキャラクターであるし、主役二人はあまりにも未熟でおろかで身勝手だ。かといって、「デューン」ほどビザンチン的な政治が出てくるわけではなくある意味では図式は単純だ。

 もっとも問題になってくるのはヨーダが不正に育成され、倫理的にも大いに問題がありそうなクローン軍団を使って政治的問題を軍事的に解決してしまうことである。これは、第一シリーズにおける抵抗のレジスタンスとは大いにイメージが異なるものだろう。

 しかし、ナタリー・ポートマンは美人。

 映画はなんらかの共感を主人公に対して持たせる必要はあると思う。それと、ダースベーダーに変貌していくアナキンのいやな面を描くという志向がかみあってない気がする。ここでは、「エンダー」の「ビーン」みたいに、アナキンより年少の人物なんかを主人公に採用したほうがよかったのではないか。


Comments(in hatena)