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Drifting Antigone Frontline

2003/08/21 00:00 JST

下の続き 19:27

1 ぼくだってシステム的に対処するのがベストだと考えている。登録するときにいちいち考えなくてすむほうがいいに決まっている。ついでにいうと、かな数文字の制限をシステム的に実現してほしいとはぼくは「いっていません」。あくまでも、システム的にもっと登録の制限か自動リンクの選択肢が用意されない現状での暫定的な対応として、ミスヒットしやすい単語の登録は避けてほしい、ということです。

2 なっちという特定の語に思い入れも嫌悪もない。ぼくは、キーワードとして存在しているべきかどうかとその言葉への思い入れとをまったく無関係だと思っているから。ぼくは単にひらがな三文字で変なところに自動リンクしやすいということしかこの言葉についてはこの件に関しては一切意見を関係させていない。それ以外のこの言葉の属性を考慮に入れるべきだとも思っていない。特定の言葉が「キーワードでない」ということはたいした不便ではないと考えているから。また、とくに代表例として考えているわけでもない。実際、ぼくは削除から戻されてもそれを削除にまたまわす意思はない。ぼくは基本的に、ルールへの明確な違反以外の理由で削除にまわしたものが復帰されたときに再削除するということはしないことにしている。ぼくはそういう理由から、削除に移すことを極端な手段だとは考えません。たしかに執拗に再削除を繰り返す、という場合は、あるいは大量に削除するという場合は、極端だといっていいとおもいますが。ついでにいえばぼくは紺野さんがなっちより好きだがそれはぜんぜん余談。

3 ミスヒットが不快であることに一般性があるといったのは、文法的におかしなところにまたがってリンクがあることは、本来、文章を読むという行為にとって、ノイズだからです。気にならないひともいるでしょう。わたしが気になるのは一般性があるといったのは、そういうふうに感じることは偶然の特殊な事柄ではなくて、それなりの理由があって、つねに一定程度存在するし、その理由は、決して、納得のいかない不自然なものではない、つまり個別の事情でおきる事柄ではなくて客観的な理由がある、そういう意味です。多数派であるとか、気にならないという場合よりもより正しいという意味ではまったくありません。

4 キーワードがある程度制限されてこそいきるというのは、単純に文面が、情報として無効なリンクでうめつくされてしまったら、そこから、有効なリンクを際立たせて取り出すことができなくなるからです。有効無効はひとによって違うというのは事実ですが、それにしても最大公約数的なコンセンサスをつくること、具体的には「説明を要する言葉」と「説明を要しない誰でも知っている言葉、いぬとか」をわけることは有効でしょう。それはシステム的にどうにかしてほしいところですが、そうでない以上、どこかに線を引きたいという意味です。そのような線が現行の公式ルールではゆるすぎるということです。つまり、制限がないとリンクされない文面とのコントラストがなくなるということです。もちろん、この点については、ミスヒットを理由にする制限以外のほうがのぞましいという意見があること、議論を範囲の制限が必要だということ一般と、ミスヒットはその制限の理由として適切かという議論はわけたほうがいいということは認識しています。その点ではやや混乱があったことを認めます。したがってこの論点は、ミスヒットに関する議論で以後強調するつもりはありません。ただし制限一般は必要だと思いますし議論もされるべきだと思います。

もっとも、かな二三文字のミスヒットは、文面を量的な意味で適切ではないリンクで埋め尽くす可能性が、今後、たくさん登録された場合、ほかの語よりも高いという意味で、関係なくはないと思いますが。つまり、ひらがなは文法要素にミスヒットしやすいという意味で。

ミスヒット 02:21

http://d.hatena.ne.jp/matsukura/20030820#p4

わたしはミスヒットは読者にとって不快なものだと思います。日記の書き手ははてながそういうものだと思っているからいいかもしれませんが、読者に不要なストレスを与えるのはよいことではないでしょう。もちろん、程度問題ですが、かなだけの二三文字の語については、どこかで歯止めが必要である以上、ほかより基準が厳しくて当然だと思います。ミスヒットは気にしなければいいというのは誰に向かっての発言かが問題だと思います。書き手だけが読者ではないでしょう。また、はてなはそういうものだという了解をしてくれている人だけが読者でもないでしょう。ある程度主観的なものが入ってしまうのでむずかしいかもしれませんが、ミスヒットが読み手にとって不快なものであるというのは、それなりに一般性があると考えます。

また、ミスヒットがいやならリンクを消せばいいというのは暴論です。キーワードの自動リンクの利便性を享受したい、そしてミスヒットは回避したい、という選択肢はまったくないようです。そのようなオール・オア・ナッシングしかないのでしょうか。自動リンクをすべて消してしまったら、はてなを選んだ利便性まで失ってしまうではありませんか。繰り返すようですが、わたしは自動リンクの利便性を有益だと思ってはてなを使っているんです。私は、それとミスヒットに耐えることはトレードオフである必要はない、といってるんです。むしろ、キーワードの自動リンクは、そのような無駄なリンクを減らすことによって有効になる、といっているので、リンクしたくないといっているわけではない、ということはしつこいくらい強調しておきます。この点がどうしても理解してもらえないように思えます。

もちろん、ミスヒットをすべて避けることはできません。わたしはミスヒットをすべて問題視しているんじゃなくて、名詞以外の部分に高い確率でミスヒットするかなだけの二三文字の語を登録するのに慎重になる、場合によっては削除するのは、最低限の制限として適切だと思う、ということです。

「たま」をあげておられますが、それがわたしには「なっち」や「キタ」とどう違うのかわかりません。わたしはそのような主観的なものがはいらないように、かなだけの二三文字の語は自粛するのが、基準として客観的なのではないかと考えているのです。

手段についてですが、どうも削除に誰もが神経過敏なような気がしてなりません。削除に移したからといってすぐに削除されるわけではない、ということはもっと強調されるべきだと思います。削除と言っても、現行のシステムではそれは単に削除を提案しているだけです。誰でも何の手間もなく撤回できる削除カテゴリーへの移動を、何かを抹殺するような、取り返しのつかない行為としてイメージするのは間違いだと思います。そういう意味で、削除に移すということは、特定のキーワードに対して意見表明する手段として、不穏当だとは僕は思いません。実際、たとえ本当に削除されたあとでも同じ語を登録することに何の困難もないのです。

ともあれ、かなだけ二三文字の語という制限が適切かということとは別に、キーワード登録していい範囲として現行の公式ルールの制限だけでいいとお考えでしょうか。わたしはこれではゆるすぎると思います。あるいは、自動リンクを制限するときの柔軟な選択肢が必要です。わたしは、自動リンクの範囲がもっと適切にコントロールできるのであれば、キーワードの範囲に制限なんて要らないと思っています。なんでもすき放題に登録すればいいのです。しかし、問題なのは、現行の意味中心のカテゴリーと、品詞による選択肢は、過度のミスヒットやあまりにも一般的な(「いぬ」とか「日本」とか)語を排除するには不適切です。

もしなんらかの制限が必要だとお思いなのであれば、わたしは、その制限のひとつとして、ミスヒットが不快であるというのはそれなりに一般性があるということ、そしてある程度境界線が客観的であるという理由から、かな二三文字の語については自粛するというのを、考えているわけです。決して、キーワードリンクを否定しているわけではないということはしつこく強調しておきます。


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