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Drifting Antigone Frontline

小鳥と言語の起源

2003/03/02 01:49 JST

小鳥の歌から言語の起源へ

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 小鳥と言語の起源というと思い出すのはルソーである。ルソーは言語の起源を情念的なものとして、音楽論の枠組みで論じている。そしてある事柄とそのときの叫びの対応が名詞になっていくという感じだったと思う。その名詞中心の理論、また、言葉以前に、言葉の対象の区切りがはっきりとあるのか、というような批判はソシュールからデリダまでいろいろあるけれど、音楽としての言語、感情としての言語というのはとてもおもしろいとおもう。ちかくはドゥルーズが「ミル・プラトー」で触れていたリトルネロと領域の問題なんかも気になるところだ。もっともこのあたりはどうしてもよくわからなかったのだけど。

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 模倣、音や響きは意味を持っているのか、というようなことは、一旦は否定されなければいけないけれども、そこでふたたびよみがえってくるべき場というのもあるのではないだろうか。