ホームズ対オカルト怪人
こういう本を読んだ。じつはそのまえに同じシリーズというか、ホームズ対ドラキュラも読んだのだけれど、考えてみればホームズというのはいろんなカップリングを試してみたくなる素材なのかもしれない。切り裂きジャックもあったような気がするし、フランケンシュタインの怪物と対決させても面白いだろう。ぼくが読んだのでは、ホームズ対火星人というのがあって、これはかの火星人襲来、宇宙戦争にホームズがかかわっていたというストーリーだ。
で、オカルト怪人というのはアレイスター・クロウリーなのだけれども、どうもいまひとつキャラクターをいかしきれていない感じがした。どうせ黄金の夜明け系の人脈を出すのであれば、メイザースとかダイアン・フォーチュンとか出せば面白かったのに。あと、ケインズがわるものすぎるぞ。個人的にヴァーjニア・ウルフのうつくしい散文にはどうしても逃れらない絆を感じてしまうので、もうちょっとよく書いてほしかった、そうじて、できは実はあんまりよくない、といったところ、でも、ケンブリッジでおきていたことに関心があれば面白いと思う。チューリングも出せばよかったのに、というのは欲張りすぎか。
なお、まじめにオカルトをしている人たち。
薔薇十字団とか黄金の夜明けとか、浪漫だよなあ。