末端の世界
(追記。この記事についてはもう少し考えます。)
とりあえず資料。
この記事、ぼくもdaypopで知っていたのだけれど、正直、あまりよいものだとは思わなかった。
大半があたりまえのことというか、ネットが適当でアドホックな実装だからいいんだというのは、当然そうだろうと思うし、いまさらエンド・ユーザーがその事実を認識することの意味もよく分からない。
また、インターネットに関して、デジタル・ディバイドの問題を抜きにして、自由主義的なよさを喧伝しても仕方がないのではないだろうか。たしかに貧乏人にもWWWに参与することは可能だろうが、それはやはり先進国のしかも中流以上だけだろう。誰のものでもないといったって、プロバイダのサーバがなにも記録してないわけでも技術的に規制できないわけでもない。WWWの可能性というのは、そうした限界の上で、にもかかわらず存在するような種類のもので、オフラインでの経済的社会的状況と不可分に論じるべきものではなかろうか。商業化と政府による干渉だけが問題ではないだろう。
追記。
うーん、ネットワークの可能性だけを称揚しているみたいなニュアンスを読んだのはちょっと間違っていたかもしれない。ただ、いまひとつ、ぴんとこなかったのは事実で、もしかしたらそれは目新しい情報がなかったからかもしれないけれど、ぼく個人が混沌としていることの価値よりも、混沌としていることのなかに秩序をどうやってつくりだすか(ただし中央集権的なものではなく)ということのほうに関心があるからかもしれない。
この文章については、自由主義的なというよりは Stupid Network バンザイな文章として読みとったのですが、ちがいます?
デジタルデバイドとか、そのあたりの問題意識はおっしゃるとおりだと思いますし、それを解決するためにも、インターネットが intelligent network にならず、stupid network であるべきだと思うのです。
http://www.isen.com/stupid.html
Comment by hirata — 2003/03/12 @ 2003/03/12 23:34 JST
Comment by jouno — 2003/03/12 @ 2003/03/12 23:42 JST
Comment by hirata — 2003/03/13 @ 2003/03/13 11:14 JST